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マッケイ製法について

みなさま、こんにちは!

以前にご紹介しました、グッドイヤーウェルテッド製法
に続きまして、メジャーな製法
マッケイ製法についてをお本日はお送りしたいと思います。


日本でマッケイ製法が広まりだしたのは、
1897年ドイツよりアリアンズ機を輸入したことより始まります。
マッケイ縫いはアンズ縫いとも呼ばれてるのは、このマシンが由来です。



柔らかい革も縫えてしまう製法なので、スリッポンやモカシン、ローファー
スタイリッシュで細身のデザインが多いイタリア靴に良く見られます。
構造は、甲革(アッパー)と中底と表革(アウトソール)を
直接縫い付けていきます。
反りが良いので足馴染みも早く、足を包み込むような履き心地が特徴です。
また、ウェルト等のパーツがない分軽量化が図れます。
オールソール可能回数は1回~3回程度、約2~6年程の寿命といわれています。
オールソール毎に中底を縫いつける為、中底にダメージを与えてしまいます。
中底交換も可能ですが、
きっちりとした仕上げはかなり難しいといわれています。


グッドイヤーウェルテッド製法とよく比較されます。
見た目から違いが判りづらいのですが…、
ソール側をご覧いただくとステッチ位置とピッチ(ステッチ幅)が違います。

↑はマッケイ製法です。
ソール内側でピッチ幅も大きいです。
これは、細かいステッチだと中底が縫い目部分から切れてしまう為です。

↑はグッドイヤーウェルテッド製法です。
ソール外側、細かいステッチです。



ただ、オープンチャネル仕様ですとステッチを確認できますが、
ヒドゥンチャネルですと確認ができないんです。。。


一番の見分け方は中底のステッチ有無の確認です。

中底にステッチが見えているのが、マッケイ製法です。
画像はサイズ調節でご紹介しましたG.H.BASSです。


大阪市東淀川区上新庄 靴修理専門店『乃屋』では
もちろん、どちらの製法もお修理可能です◎

製法に合ったご提案、
お客様の使用用途や、ご要望をしっかりお伺いしご対応いたします。

配送での受付・返却も承っております。
2足以上のご依頼で返却時の送料無料でご対応いたします。
(※尚、受付時の送料はお客様負担となります。)


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2021年03月12日 | Posted in ブログ