WORKS BOOTS, 修理事例

WHITE’S SEMI-DRESS × Vibram705

みなさま、こんにちは!


本日から通常運転の方も多いのではないでしょうか。
長いお休みの後はなかなか感覚も戻りにくいかとは思いますが
お疲れが出ませんよう取り組んでまいりましょう^^


そして本日の急なお昼休憩時間の変更にも関わらず
ご協力をいただき誠にありがとうございました。


本日ご紹介しますのは、WHITE’S SEMI-DRESS です。


先ずはbeforeからご覧ください!




今回お悩みはホワイツと言えばな構造。
そう、アーチイーズについてです。
踏まずのあたりが凸になっており、元々は労働者の疲労感軽減に採用されているのですが
合う方・合わない方と分かれてしまいます。


オーナー様も以前は違和感もなく履いてらっしゃったのですが
コロナの自粛期間で外出も減り、登板回数もほとんどなかったとのこと。
コロナも明けお出かけの際に久しぶりに履いてみると、違和感と疲労感。
ショックだったとなんとか改善できないか検索され、乃屋を見つけてくださいました。


これはホワイツに限らず、足裏の筋力低下や
体重の増減で足の肉付きなども変わるので履き心地が変わってしまう
というのはあるあるです。
オーナー様も自粛期間はスニーカーが多かったとお話くださいました。


また履けるようにと詳しく履き心地と違和感の症状等
ヒアリングを行い、アーチイーズの加工と
それに伴うオールソールのご要望を承りました。


早速仕上がりをご覧ください!



先ずは、一番のお悩みアーチイーズですが内部の構造を加工するため
ソールを外す必要がありオールソールは必須となります。


アーチイーズは革のシャンクで作られているので、
履いていくうちに馴染んでいく仕組みです。
今回はそのアーチイーズを加工し、極力フラットへご対応を行っております。


そして、ソールはVibram705をチョイスいただきました。
705のハーフソールとレザーミッドの組み合わせは、700フルソールと比較しても
屈曲性が変わるのでソールの返りが良くなり
履き馴染みも履き心地も向上するかと思います。


そして、ホワイツはハンドソーン製法とステッチダウン製法が組み合わされている
特殊な製法故にリウェルトが必要となり
またアーチイーズ加工の為にミッドソール作成も行なっております。


エッジカラーはアメリカンな赤味のあるブラウン
ソールカラーはブラウンのご対応です。

ヒールトップリフトは純正同様に
QUABAUGヒールにてカーブヒールのお仕上げです。



そしてステッチは、もちろんダブルステッチなのですが
旧仕様のダブルステッチを再現しております。
どういうこと??と思われますよね。
ホワイツはアッパーの革を外側へ折り込んでステッチダウンで縫いをかけ
その外側のウェルトをハンドソーンで中底とアウトソールを縫っていくのですが
(そのためにオールソール時にはリウェルトが必要となるんです。)
その製法間に旧仕様では段差が生じているのです。
このステッチ間の段差もありながら縫いをかけるのはなかなかなポイント
よーく見ないと分からない部分かと思います(;^_^A

いかがでしょうか!?
中底のアーチイーズ加工は画像ではお伝え出来ませんが
フラットに近い状態に加工いたしました。
こればっかりはオーナー様の感覚でご確認いただかないといけないので
いつも以上に緊張の一瞬でしたが、足入れし違和感ない仕上がりとお言葉いただき
オーナー様も私たちも『良かったーーっ!!』と喜びを分かち合いました^^


後日奥様と散策に出掛けられ、
長時間の着用も問題なかったとご連絡くださいました!
お気に入りが見事復活です!!
またお出かけの際、色んな場所へお供させてあげてください!
ご依頼いただきありがとうございました^^

オールソール ¥20,900-
(Vibram705ソール・QUABAUGヒール)
ホワイツリウェルト ¥6,600-
ミッドソール作成 ¥3,300-
アーチイーズ加工 ¥6,600-



乃屋の場所 ご来店時のお願い ご依頼方法 は
それぞれ文字をクリックしていただきますとご確認いただけます!



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みなさまのご来店、お問合せを心よりお待ちいたしております^^



2024年01月09日 | Posted in WORKS BOOTS, 修理事例